2018/02/02
昨年秋から慢性前立腺炎の患者様への説明を変更しました。
これにより説明と治療がしやすくなったので簡単にお話しします。
まず慢性前立腺炎を主に3種類の病気がミックスされた症候群(①②③)ととらえます。(%):症状を持つ割合
① 排尿・蓄尿障害(50~60%):出が悪い・回数が多い・残尿感・トイレに駆け込むなど
② 痛みと不快感(50~60%):ペニス・尿道・こうがん・股・尻・下腹部・大腿など
③ 精神的な苦痛・ストレス(40~50%):長時間のデスクワーク・残業・休日出勤・ハードルの高いノルマ・環境の変化・悪天候・厳しい人間関係など・による
④ その他:精液に血が混じる・ED
一人の患者様に①~④の症状を質問票で確認し診察を開始しています。
①②に関しては従来通りの内服薬を出します。
②③に対してはうつ病や神経症の初期である可能性もあり、漢方薬を出しています。
漢方薬を使いはじめてからメンタルクリニックや心療内科への紹介がほとんど必要なくなりました。