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中耳炎

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2010年7月 中耳炎

「大学からの出張病院が変わった10年ほど前の4月だった。持病に喘息があるのでかぜを引かないように気をつけてはいたが、環境の変化についていけ ず咳が出だした。微熱も出て軽い発作が始まった。抗生剤と吸入薬を使ったが2週間たっても良くならないので呼吸器科でみてもらうことになった。胸のレント ゲン写真をみながら担当医は「ここに影があるよ。肺炎だな。大分無理をしたんでは?」

これが始まりだった。抗生剤が変更になり、飲み薬をどっさり出された。それからは仕事以外はできるだけ安静をとった。しかし、良くなるどころか右耳にこもるような感じが出だし次第に聞こえにくくなっていった。出張中も週1回は大学にもどるので耳鼻科にかけこんだ。
「滲出性中耳炎ですね、肺炎もあるので入院した方がいいですよ。」
鼓膜の内側に感染が起こり、水や膿がたまる病気である。曇天が続き、ゴールデンウイークが始まろうとしていた。

出張先の病室に寝泊りし、朝晩2回抗生剤の点滴を受けることになった。予想に反し1週間後も咳と微熱は続き、右耳を中心に首から上は重く、良くな るきざしはなかった。聴力が戻らなければ外来の診察はできないので、病理か放射線科の診断医に転職かとも考えた。2週間目に何とか咳はおさまってきたので 退院した。

大学の耳鼻科では週1回の診察を受けていたが、耳のこもり感は次第に増していった。3週目に担当医から
「抗生剤が効いていないかもしれません。鼓膜の内側にたまりが増えているので鼓膜切開をしましょう。」

局所麻酔薬を耳にたらされ、しばらくした後グサリとメスの刺さるのが耳の奥に感じられた。その直後、泳いだ後に陸にあがると耳に溜まった生温かい水が抜けていくのとそっくりの感覚をおぼえた。勢いは強かった。続いて澄んだはっきりした音が聞こえてきた。

しばらくして、つばを飲み込むとガシャガシャという雑音が出だした。翌週の診察で細菌検査の結果、点滴していた抗生剤が効いていなかったことがわ かり、鼓膜切開のありがたみを痛いほど感じた。これですっかり良くなるものと思っていたが甘かった。次第にまたこもり感が出てきて切開の2週後には元に 戻ってしまった。担当医も困り顔で立ち上がると、
「ドレンを入れましょうか」

鼓膜に小切開をいれて細いチューブを固定し、内耳にたまった水を外に出すためだった。言われるままにドレンチューブが入った。出張先の近くの耳鼻科にせっ せと通い、ドレンから内耳に溜まった水を吸引してもらった。夏には大分乾いてきたのでそろそろチューブを抜いてもらえるかなと期待したが、先生は無口でほ とんど何もおっしゃらない。

ドレンを抜こうと言ってくれるのを待った。通院は年を越し、大学から再び新たな出張命令が出た。そのころは大学での耳鼻科の診察も2週に1度になり、特に変わった治療をするわけでもなかった。同じように溜まった水を吸引し、大分乾いてきたと言われていた。
「また水がたまったらドレンを入れることになるので、もう少し様子を見ましょう」毎回担当医の返事は変わらなかった。

おたふくカゼにかかり10才から左耳が聞こえなくなり、今回の右中耳炎で聴力を失いかけた。そこからようやく快復してきた状態だった。担当医とし ても大事をとってくれたのだろう。仕事には困らない程度にまで快復したが、ドレンのためガシャガシャと雑音に悩んでいた。このまま抜けないのではないかと 思い始めたころ、3月の終わりに「抜きましょうか」と突然言われた。

秋から病状に変りが無かったので、意外な言葉に逆に大丈夫なのかと不安を感じたほどだった。その後の通院は月1回で翌年まで続き、雑音は小さくなっていった。ほぼ2年経っていた。

よぎクリニック 内科 泌尿器科

與儀實夫